はじめての方へ - AJOA 全日本オステオパシー協会

AJOA 全日本オステオパシー協会

はじめての方へ

オステオパシーってなに

オステオパシー(昔は整骨医学と訳しましたが)とは130年ほど前にアメリカで、Dr.A・T・スティルという医者によって開発され世界的に発展してきた医学療法です。

アメリカで発展(現在全米23校の医科大学と付属病院がある)しながら実に東洋的で部分と全体とを一体的に診ていく医学療法でしたが日本には手技療法のみ(昔はアメリカでも手技療法だけでした)が伝わって来ています。それは大正時代に部分的に一度入ってきましたが、翻訳者が整体術として紹介し日本古来の術と融合して発展し現在の整体術となっています。現在でも日本では整体術の一つとして法的整備が出来ていませんが将来の国家資格として世界と同様に認めていただけるように努力しています。

オステオパシーの哲学

身体は一つのユニットである

身体の各部分はそれぞれに自分の問題と仕事をもっているにもかかわらず、各部分は他の部分の利益となる作業をする。オステオパスはそれぞれの患者の体が、その精神的、霊的な心の作用と相互に影響しあって全体としての生体の最適な効率と目的のために各部分の円滑な機能発揮をすることを望んでいる。

身体は自己調節機能をもつ

人体は自己を防衛し、修復し調整し恒常性を維持していく機能機序をもつ機序のなかには能動的免疫機能により異物を無毒化し、また常に関節や体性組織と内臓器官の機能障害を修理している。熟練したオステオパスは全く無症状で健康と思われる人でも筋骨格系機能障害の徴候を見つけることができる。

機能と構造は相互に関連する

この概念で用いる“相互的”という言葉は構造が機能に影響し得るし機能も構造に影響し得ることを意味する。生理学者コー博士は神経筋骨格系を“生命の機械”と呼んだ。マイケル・パターソンは脊椎分節の長期間の機能障害は同分節の神経支配を受ける内臓器官の機能に影響する、またその機能障害を除去すると内臓器官の正常機能が回復する。又筋骨格系の機能障害が長期化すると中枢神経系の“記憶形態が焼かれてしまう”と考えられる、この場合最初の筋骨格系の影響を除去しても障害は残り続けるだけでなく激化する。

合理的治療はオステオパシー哲学の他の3原則に基づく

機能と構造を改善する既存の診断と治療の方法に習熟すれば、オステオパスはさらに効率的に機能障害の部位を判断し構造を改善できるし患者も機能改善を実現できる。手技が関節の体性機能障害に好影響を与えることはよく知られているが、オステオパシー手技療法が人体の自己調節と自己防衛の機序を改善することも事実である。機能と構造は相互に関係しているのでオステオパシー手技は人が健康な時も病気の時も恩恵を与えることができる。

オステオパシーの治療技法及びその主要治療症状

・直接法

・間接法

・頭蓋領域テクニック

・筋エネルギーテクニック

・関節テクニック

・ストラクチャルテクニック

・スティルテクニック

・ストレイン&カウンターストレイン

・チャップマン反射テクニック

・筋膜リリーステクニック

・促通位(FPR)リリーステクニック

・リンパマニピュレーションテクニック

・軟部組織テクニック

・神経筋骨格リリーステクニック

その他多数有り

これらのテクニックはソフトで効果的なテクニックばかりで上記の外にも豊富にあり 乳幼児から高齢の老人まで安心して治療をすることができます。

その治療主要症状 には、各種の頭痛、めまい、三叉神経痛、不眠症状、顔面の歪み、白内障、眼痛、耳鳴り、耳痛、鼻疾患、口腔疾患、顎関節症状、むち打ち症状、首痛、肩こり、 五十肩、肩痛、肘痛、手首指痛等 上肢の痛みやしびれ、 背中の痛み、腰の痛み、股関節や殿部の痛み、膝、ふくらはぎ、足首や足指等下肢の痛みやしびれ、貧血、冷え性、生理痛、妊婦の腰痛など婦人科疾患、 整形外科的疾患から内科的疾患、産婦人科的疾患、等身体の多岐に亘った疾患を効果的に全身的4に治療していきます。

Q&A

Q:MROJを紹介して下さい

A:当HPの会員紹介のページをご覧いただき地域的にお近くのMROJの先生に直接ご連絡下さい。

Q:2~3日前から左膝が突っ張るような感じで痛くなり、屈伸運動なども全然できません。何もしていなくてもその痛みが続いていて、異常な気がします。以前から膝関節は弱く、危機を感じて寝る前に屈伸運動をしたりと気をつけていましたが、ここまで痛くなったのは初めてで戸惑っています。もともと仕事は長時間のパソコン作業で、姿勢も悪く、左下肢は完全なO脚です。ふだんから腰痛、肩こりや血行不良も感じています。膝だけでなく体全体の歪みなどが影響している気がします。これらを改善したく信用できる腕のいい先生を紹介して下さい。

A:まさにオステオパシーの適応症であるかと思います、まずお近くの病院で診察を受け、できればそこでの検査資料をお持ちになり、当HPの会員紹介の欄にてお近くの先生に直接ご連絡ください。お薦めはMROJの先生です。

Q:オステオパシーの勉強をしたいし、できればMROJも取得したいが

A:貴方に医療系国家資格があれば方法は2つ有ります。1つは当協会に入会されること。 もう一つは全日本オステオパシー学院に入学すること、期間的には学院の方が圧倒的に有利です。金銭的には協会の方が安く有利です。

オステオパシーの歴史

  事柄
1868年10月
日本五箇条の御誓分(明治維新)
●日本五箇条の御誓文(明治維新)
1874年04月

アンドリュー・テイラー・スティル博士
●アンドリュー・テイラー・スティル博士によってオステオパシーが発表。
1892年09月

アメリカン・スクール・オブ・オステオパシー設立
●アメリカン・スクール・オブ・オステオパシーを
ミズリー州カークスビルにて設立。
1896年09月

アメリカ、バーモント州において法的認可
●アメリカ、バーモント州において法的認可。
1897年09月

AOA発足
●AOA(アメリカ・オステオパシー発展協会)発足。
1898年09月

AAO設立
●AAO(アメリカ・オステオパシー大学協会)設立。(現AAO)。
1899年09月

頭蓋縫合に対する療法発表
●Dr. ウィリアム・ガナー・サザーランド D.O.により
頭蓋縫合に対する療法発表。
1901年09月
初のノーベル賞
●初のノーベル賞。
1903年09月

イギリスにオステオパシーが伝わる
●Dr. ジョン・マーティン・リトルジョンによって
イギリスにオステオパシーが伝わる。
1910年09月

日本に初めてオステオパシーが紹介
●米オステオパシーが医学として公認、
日本に初めてオステオパシーが紹介される。
1918年09月

オステオパシー療法の効果が認識
●世界大流行のインフルエンザに対しオステオパシー療法の効果が
認識される。
1920年09月

「山田式整体術議事録」が発行
●日本初の書籍「山田式整体術議事録」が発行される、
次後、オステオパシーは「整体術」として柔整術等と合体しつつ発展。
1945年09月
太平洋戦争終戦
●太平洋戦争終戦。
1954年09月

3年の大学教育を要求
●オステオパシー医科大学の入学試験に3年の大学教育を要求。
1967年09月

認定機関として認められる
●AOAは国家認定委員会によりオステオパシー教育のあらゆる面で
認定機関として認められる。
1971年09月

AJOA設立
●AJOA 全日本オステオパシー協会設立。
1983年09月

DO陸軍医師団の司令官に昇任
●DOが初めて陸軍医師団の司令官に昇任。
1990年09月
JOA設立
●JOA 日本オステオパシー学会設立。
1992年09月日
JSO設立
●JSO ジャパニーズ・スクール・オブ・オステオパシー設立。
1993年09月
KOA設立
●KOA 関西オステオパシー協会設立。
1994年09月

イギリスでオステオパシー大学が認められる
●イギリスでオステオパシー大学が認められる。
オステオパシーがアロパシー(通常医師)と同等と認められる。
1996年09月
世界統一基準発足
●AAO総会にて世界統一基準が示され2002年までに満たさなければ
オステオパスとは認めないことになった
1997年07月


JOF設立・MRO(J)認定を目指す
●JOF 日本オステオパシー連合設立 MRO(J)の認定を目指す。
またJSOがJCO(ジャパン・カレッジ・オブ・オステオパシー)に改名し
三年制とする。
1998年09月

イギリスにて団体が統一
●イギリスにてオステオパシーの団体が統一される。
2002年09月
MRO(J)制度始まる
●JOFにてMRO(J)制度始まる。

この記事を共有する