頭頚部(HEENT)の機能障害におけるオステオパシー的考察 - AJOA 全日本オステオパシー協会

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頭頚部(HEENT)の機能障害におけるオステオパシー的考察

Utf8

「頭頚部(HEENT)の機能障害におけるオステオパシー的考察」発行のお知らせ

 

 

本書は、Michael L. Kuchera, DO, FAAOとWilliam A. Kuchera, DO, FAAOの共著による教科書シリーズのうち、頭頸部の機能障害をテーマとした1冊で、米国のオステオパシー大学で広く使用されています(原著:Osteopathic Considerations in HEENT disorders)。

HEENTはHead(頭部)、Eyes(眼)、Ears(耳)、Nose(鼻)、Throat(のど)を表しますが、これらにまつわる症状の訴えは日常よくみられるものです。しかし、自律神経系やリンパ・循環系、そして内臓と体性の一次的、二次的関連が特に密接に関わる部位であるため、病態の理解や施術の組み立てには体系的なアプローチが必要となります。

本書は多くのイラストを用いて、頭頸部の解剖学的、機能的な特徴を説明し、この複雑な部位へのアプローチ法と多くの徒手治療について詳述しています。特に、手技のセクションは頭頸部のみではなく、胸郭入口や胸椎、胸郭も網羅しており、日常の施術を再確認するにも役立ちますし、頭頸部の機能障害の理論的な理解とともに手技の実際を学ぶのに最適な教科書となっています。さらに、付録として図表のまとめや略語表、アメリカオステオパシー学会(AAO)による診療録フォームなども加えられています。

最後に、原著のミスプリントなどを著者の了承を得て修正した箇所があること、訳注にも記していますが、原著に完全に忠実であるより内容的に正しい翻訳を優先した部分があることをお断りしておきます。

なお、この本は全日本オステオパシー協会が発行しており、一般の書店では入手できません。

 

「頭頚部(HEENT)の機能障害におけるオステオパシー的考察」

W.A.クチェラ、M.L.クチェラ 著

星野優子M.D. 訳

森田博也D.O. 監訳

全日本オステオパシー協会発行

A4版 321ページ

税込価格 19,800円

目次

第1章:頭頸部に関連する全身性疾患におけるオステオパシー的考察 1

第2章:風邪とその他の上気道感染におけるオステオパシー的考察 71

第3章:オステオパシー的治療と徒手治療の戦略 93

第4章:関連する領域的な体性機能障害の診断と記録 123

第5章:OCSDアプローチ:オメオスタシス、治癒、症状緩和のためのテクニック(HEENT) 173

付録

Ⅰ.参考資料

a.本書の略語 233

b.図の目次 236

Ⅱ.頭頸部の解剖 243

a.頭蓋骨、縫合、孔、関節 244

b.頭頸部の筋・筋膜構造 252

c.神経要素に関連した解剖 269

d.血管、体液要素に関連した解剖 279

e.OCF(頭蓋領域のオステオパシー)アプローチによる診断 285

f.ケアモデルのための局所的考察 295

Ⅲ.チャップマン反射 298

Ⅳ.Jones(ジョーンズ)カウンターストレイン 303

Ⅴ.筋骨格系の検査フォーム 306

a.入院用構造的 307

b.外来患者SOAP 315

c.外来患者 単一臓器システム(SOS) 318

d.集約的記録フォーム:頭蓋 321

索引 323

 

目次:オステオパシー・マニピュレーションテクニック

 

交感神経テクニック

チャップマン反射治療 176

T1-4間接法靭帯緊張バランス(balanced ligamentous tension:BLT) 177

上胸部の非中立位に対する直接法 HVLA 178

第1肋骨、直接法 筋エネルギー 179

副交感神経テクニック

第Ⅲ脳神経に対するイニオンテクニック 180

翼口蓋神経節テクニック 180

後頭乳突縫合テクニック(第Ⅸ、Ⅹ脳神経) 181

C2体性機能障害に対するBLT 181

脳神経テクニック

前頭骨リフト(第Ⅰ脳神経) 183

イニオン/錐体蝶形靭帯テクニック(第Ⅲ-Ⅵ脳神経) 183

膜緊張バランスによる一連の側頭骨リリース(第Ⅲ-Ⅺ脳神経)

後頭乳突縫合(occipitomastoid suture:OMS)リリース - Vスプレッド 185

頭頂切痕リリース 185

頭頂骨リフト 186

頰骨リリース 186

S-Sピボットリリース 186

顆部の除圧(第Ⅻ脳神経) 188

他の神経テクニック

C3-5へのFPR(横隔神経OMT) 189

横隔神経(神経抑制) 190

眼窩上・眼窩下神経への反対刺激 190

筋膜経路を開く上胸郭入口

上胸郭入口に対する2ステップ直接法 194

上胸郭入口の直接法マニピュレーション 195

上胸郭入口の直接法MFR 196

上胸郭入口の間接法BLT 197

筋膜経路を開く下胸郭出口

下胸郭出口の直接法HVLA 197

下胸郭出口の直接法MFR 199

下胸郭出口の間接法BLT 199

軟部組織の経路の解放

後頚部の軟部組織 200

舌骨を含む前頸部アーチの筋膜リリース 201

横隔膜のドーム化

直接法筋膜リリース(myofascial release: MFR) 腹部横隔膜の再ドーム化 202

A-P間接法MFR 腹部横隔膜の再ドーム化 202

リンパ静脈系と免疫系のモビライゼーション

Ruddy筋エネルギーポンプと頚部のバリエーション 204

Ruddy相反筋エネルギーポンプと頚部のバリエーション 205

Ruddy筋エネルギー関節テクニック-肋骨バイブレーション 206

胸筋の牽引 208

古典的な胸郭ポンプ 208

脾臓ポンプ 210

副鼻腔ポンプ 211

CV4テクニック 212

局所ドレナージテクニック

顔面/頚部のエフラージュ 212

耳のドレナージ 213

この領域におけるその他のテクニック

外眼筋の活性化を用いたOAの等尺性収縮後弛緩(ポストアイソメトリック・リラクセーション) 214

前頭鼻骨縫合リリース 215

下顎ドレナージ(Galbreathテクニック) 215

前頭骨/蝶形骨-上顎骨リフト(SBSの除圧) 216

後頭底(SBS)の除圧 217

胸鎖乳突筋AC7とAC8に対するカウンターストレイン・テクニック 219

胸鎖乳突筋AC7とAC8(急性斜頸)に対する改良Ruddyカウンターストレイン・テクニック 219

静脈洞ドレナージ 223

5.1も参照 テクニックとその適応の索引 229

お問い合わせ:
      ◇申込先
      AJOA事務局      
      〒156-0052 東京都世田谷区経堂1-30-25 セブンハイツ101号
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